足場工事の求人を見比べていると、同じ「経験5年」でも提示される月給に大きな差があることに気づく方は多いはずです。1年目18万円台からスタートし、5年後には35万円を超える求人票もあれば、5年経っても月給が横ばいの職場もあります。この差はどこから生まれるのでしょうか。株式会社翔組が拠点を置く兵庫県播磨町・明石市・加古川市エリアでの求人動向と、業界一般の給与推移データを踏まえ、昇給を左右する条件を整理してお伝えします。
足場工事の昇給実績|兵庫県の経験別給与推移
兵庫県内の求人票を見る限り、足場工事の月給は入職1年目で18〜22万円、5年目で35〜42万円のレンジが目安です。ただし会社の規模・資格取得の有無で幅があります。
1年目から3年目の昇給パターン
入職直後は見習い期間として、月給18万円前後からのスタートが一般的な傾向です。この時期の昇給は3〜6ヶ月ごとに3,000〜5,000円程度の段階的なもので、年収ベースでは大きな変化を感じにくい期間といえます。ただし、この時期に「足場の組立等作業主任者」の技能講習を修了できると、給与カーブが変わり始めます。技能講習は満21歳以上かつ実務経験3年以上で受講できるため、2年目後半から3年目にかけて資格取得を目指すのが現実的なタイミングです。
兵庫県内の求人票を見ると、資格保有者を対象とした求人では、月給ベースで未経験者より3〜5万円高く設定されているケースが多く見られます。つまり、この2〜3年目の資格取得タイミングが、その後の給与推移の分岐点になりやすい構造です。逆に、資格取得の機会を逃したまま経験年数だけを重ねると、月給レンジの上限が22〜25万円程度で頭打ちになる求人事例も見受けられます。
3年目から5年目で月収が大きく上がる理由
3年目以降の昇給幅が広がる理由は、大きく3つに分けられます。第一に技能講習修了による資格手当、第二に班長・主任といった職位への昇進、第三に危険作業や高所作業に対応できる技能に応じた単価アップです。この3つが重なると、月給ベースで一気に5〜10万円のレンジ変動が起こる求人票も見られます。
特に兵庫県内では、加古川市や明石市の大型商業施設・駅舎工事など、技術要求度の高い現場を持つ会社での経験が、5年目以降の給与レンジに影響する傾向があります。当社の業務内容や施工分野については業務内容・施工事例はこちらからご確認いただけます。まずは業界の給与構造を知り、その上で自分がどの段階で判断すべきかを考えるための材料になれば幸いです。ご質問があればお問い合わせはこちらからお気軽にどうぞ。
| 経験年数 | 月給レンジの目安 | 主な昇給要因 |
|---|---|---|
| 1〜2年目 | 18〜22万円 | 見習い期間・段階的昇給 |
| 3年目 | 22〜28万円 | 技能講習修了・単価上昇 |
| 4〜5年目 | 28〜42万円 | 職位昇進・現場責任者手当 |
昇給に影響する条件|資格・役職・現場タイプの関係
同じ経験5年でも月給レンジに幅が出るのは、資格・役職・担当現場という3つの条件が組み合わさるためです。年功序列だけでは昇給が説明できない構造になっています。
資格取得による昇給のリアル
足場工事業界における代表的な資格は「足場の組立等作業主任者技能講習」で、労働安全衛生法に基づく必置資格です。この資格を保有していると、資格者を必須とする現場に配置できるため、会社側から見た人材価値が上がります。求人票上の「資格手当」は月1,000〜3,000円程度の設定が多く見られますが、実際の給与差はむしろ「現場単価」に反映される傾向があります。
そもそも足場工事の現場では、規模に応じて有資格者の配置が求められるため、資格保有者と未保有者では請け負える仕事の質・量が変わってきます。これに加えて、玉掛け・小型移動式クレーン運転・高所作業車運転など、周辺資格を段階的に取得していくことで、対応できる現場が広がり、給与レンジの上限が押し上げられる構造です。年に1つずつ計画的に資格を取得している職人と、そうでない職人では、5年後の給与レンジに差が出やすくなります。
役職昇進(班長・主任)のタイミングと昇給額
役職への昇進は、資格取得と並ぶ大きな給与変動要因です。求人票を見る限り、班長職への昇進で月給2〜5万円、主任クラスで月給5〜10万円のレンジ上昇が一般的な水準として設定されているケースが多く見られます。昇進のタイミングは会社によって差がありますが、実務経験2〜3年目で班長候補、5年前後で主任というキャリアパスを示している求人が多い傾向です。
ただし、役職に就くと現場作業だけでなく、後輩指導・安全管理・工程管理といった責任範囲が広がります。給与が上がる分、求められる役割も広がる点は理解しておく必要があります。安全に対する責任感が強く、チームでの動きに向いている方ほど、この段階での昇給ペースが加速しやすい傾向にあります。
兵庫県播磨町・明石市・加古川市の昇給事情|地域による差
播磨町・明石市・加古川市の3エリアでは、主要な現場タイプが異なるため、給与体系や昇給カーブにも違いが見られます。地域特性を踏まえた会社選びが、昇給ペースに影響します。
播磨町・加古郡での昇給実績と企業特性
播磨町を中心とした加古郡エリアは、臨海部の工業地帯とプラント設備、住宅団地の改修工事が現場の中心となる地域です。プラント関連の足場工事は工期が比較的長く、継続的な現場稼働が見込めるため、月給の昇給ペースは急激ではなく、段階的で安定している傾向があります。
この地域の求人票では、見習い期間の給与が兵庫県平均よりやや高めに設定されている事例が見られます。プラント現場では有資格者の需要が安定しているため、資格取得後の給与レンジも堅調に推移しやすい環境といえます。長期的に腰を据えて技術を磨きたい方には向いている地域特性です。株式会社翔組も鳶工事・足場仮設工事に加えプラント工事や重量物据付を手掛けており、播磨町を拠点に地域密着で対応しています。
明石市・加古川市での高収入事例
明石市・加古川市エリアは、JR駅舎周辺の再開発、大型商業施設、物流施設の建設案件が多く、足場工事に求められる技術要求度が高い傾向にあります。狭隘地での組立、営業中施設への配慮、夜間工事対応など、条件の厳しい現場が含まれるため、経験者の給与単価が相対的に高く設定されているケースが見られます。
特に加古川市では大型物流施設の建設に伴うプラント工事の需要もあり、鳶工事から重量物据付までを一貫して手掛けられる会社での経験は、専門性の幅が広がる可能性があります。地域の求人票を見ると、経験を積むと年収400万円台の求人も見られ、複数分野の技術を持つ職人ほど提示されるレンジが上がる傾向です。当社の対応分野は業務内容・施工事例はこちらで詳しくご紹介しています。
昇給の分かれ道|5年後に給与レンジが分かれる理由
同じ足場工事で経験5年を積んでも、地域の求人票を見比べると月給レンジに大きな幅があります。会社選び・資格取得の判断・現場経験の質という3つの選択が、昇給カーブを左右します。
昇給が速い人の共通パターン
求人票と業界の傾向から見えてくる、昇給ペースが速い人に共通する特徴は3つあります。第一に、資格を計画的に取得していること。年に1つずつ、玉掛け・足場の組立等作業主任者・高所作業車運転などを段階的に取得していく姿勢が、給与レンジの上昇につながりやすい傾向です。第二に、3年目前後で班長・主任などの役職候補として手を挙げていること。現場作業だけでなく管理側の視点を身につけることで、給与体系の上位レンジに進みやすくなります。
第三に、現場の選び方です。元請け直接雇用と協力業者では給与体系が異なる場合が多く、キャリアの節目で「次にどこで働くか」を主体的に考えている職人ほど、給与レンジの上昇機会に恵まれやすい構造があります。受け身ではなく、自分のキャリアを設計する視点が重要です。
昇給が停滞しやすいパターンと回避策
逆に、給与が伸び悩みやすいパターンにも共通点があります。資格取得を先延ばしにする、同じ会社で同じ役割を続ける、給与や職務内容についての相談をしないまま数年が経過する、といった状況です。特に3年目の時点で「次のステップをどう選ぶか」を考えずに過ごすと、その後の給与レンジが上がりにくい構造にはまりやすくなります。
回避策として意識したいのは、資格取得のスケジュールを自分で立てること、役職昇進の意思を上長に伝えること、そして給与体系が明確な会社を選ぶことです。求人票の段階で、資格支援制度・役職手当・昇給規定が明記されている会社を選ぶことが、昇給を実現するための第一歩といえます。
| 要因 | 昇給が速い傾向 | 昇給が停滞しやすい傾向 |
|---|---|---|
| 資格取得 | 年1個ペースで計画的 | 後回し・未取得 |
| 役職姿勢 | 3年目で管理側へ意欲 | 個人作業に留まる |
| 現場選び | 節目で主体的に判断 | 受け身で継続 |
向き不向き診断|昇給を目指す人が確認すべき5つの適性
足場工事の昇給は、やる気と時間さえあれば自動的に上がるものではありません。現場適性が昇給ペースに影響する側面があります。自分の適性を早期に把握することが、キャリア設計の第一歩です。
適性がある人=昇給ペースが安定しやすい人の特徴
足場工事で昇給ペースが安定しやすい人には、5つの共通する適性が見られます。第一に安全意識が高いこと。安全ルールを守り、危険予知の感度が高い人は、班長・主任への昇進候補として評価されやすい傾向があります。第二に責任感の強さ。工程遅延やトラブル対応の場面で逃げずに向き合える姿勢は、役職昇進に直結します。
第三に後輩指導への向き合い方。教える側に回ることで自分の技術も整理され、管理側への道が開けます。第四に経年で現場判断力が向上すること。同じ経験年数でも、現場ごとの状況判断が的確になっていく人は、給与単価の高い現場を任されやすくなります。第五に、給与や職務についての相談を上長にできること。これは交渉術というより、自分のキャリアを主体的に伝える姿勢の問題です。
適性が低いと昇給ペースが伸びにくい理由と対策
一方で、高所作業への恐怖心が長期間残る場合、安全ルールを軽視しがちな傾向がある場合、班長昇進後も個人作業に逃げてしまう場合は、昇給ペースが月1,000〜2,000円程度の微増にとどまりやすい傾向があります。この場合、対策としては早い段階で職種変更を検討することも選択肢の一つです。同じ建設業界でも、地上作業中心の職種や、管理側の職種など、適性に合った道が存在します。
大切なのは、「向いていない」と気づいた時点で早めに次の選択肢を検討することです。5年以上経ってから方向転換するよりも、2〜3年目で判断する方が、その後のキャリアの選択肢が広がります。株式会社翔組でも、鳶工事・足場仮設工事・プラント工事・重量物据付といった幅広い分野を扱っており、適性に応じた現場配置を大切にしています。ご相談があればお問い合わせはこちらからお気軽にご連絡ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 資格取得の費用は自己負担か会社負担か
会社によって異なります。求人票に「資格支援制度あり」と明記されている会社では会社負担のケースが多く、中小では本人負担の場合もあります。技能講習は概ね5〜10万円が相場です。入社前に必ず確認しましょう。
Q. 昇給で月給が上がるのはいつ頃か
一般的な求人票の傾向では、入職後3〜6ヶ月ごとに3,000〜5,000円程度の段階的な昇給が見られます。資格取得後は手当と単価で月1〜3万円のレンジ変動があり、3年目前後の役職昇進で大きく上昇する構造です。
Q. 昇給がない会社から昇給ある会社へ転職できるか
3年以上の経験があれば、地域の求人票では経験者向けに月給レンジが高めに設定された募集も見られます。資格保有と現場経験は転職市場での重要な武器になります。求人票の給与体系と昇給規定を必ず確認しましょう。
この記事を書いた理由
著者 – 株式会社翔組
よくご相談いただくのは「この会社に入ったら5年後にいくら貰えるか」という質問です。しかし現実には、給与推移は本人の選択と行動によって大きく変わります。当社では、その判断材料を求職者の方に丁寧にお伝えすることを大切にしています。
この記事が、足場工事という仕事でキャリアを築きたい方にとって、資格取得や会社選びの判断を主体的に行うための一助となれば幸いです。播磨町を拠点に、地域密着で対応しています。
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